【君はいない -七夕の恋】
2008/12/20 Sat
「星を見にいこう!」
曇り空の七夕の夜に、
ずっと憧れていた彼が言った。
「おれだけの秘密の場所」
と言って、
もうすぐ取り壊される予定だったビルの屋上へ登った。
大好きなピンクグレープフルーツのジュースと、
少し涼しくなった夜風と、
暗闇にぼんやりと見える彼の顔に、
夢心地だった。
「好きだよ・・・」
七夕の夜に叶った恋は、
毎日が新鮮で、
楽しかった。
時々、田舎道の真ん中で逆立ちして
笑わせてくれたり、
毎日一緒にキッチンに立ってくれたり、
夜中に突然
「星がみたい」
と車を走らせたり。
あの時のような恋が
もう一度したい。
年齢なのか、
環境なのか、
私自身なのか・・・。
せつなさに苦しくなった。
−−−−
夕月夜 顔だす 消えてく 子供の声
遠く遠く この空のどこかに 君はいるんだろう
夏の終わりに2人で抜け出した この公園で見つけた
あの星座 何だか 覚えてる?
会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がぱっと開く
行きたいよ 君のところへ
今すぐ かけだして 行きたいよ
まっ暗で何も 見えない 怖くても大丈夫
数えきれない星空が 今もずっと ここにあるんだよ
泣かないよ 昔 君と見た きれいな空だったから
あの道まで 響く 靴の音が耳に残る
大きな 自分の影を 見つめて 想うのでしょう
ちっとも 変わらないはずなのに せつない気持ちふくらんでく
どんなに想ったって 君は もういない
行きたいよ 君のそばに 小さくても小さくても
1番に 君が好きだよ 強くいられる
願いを 流れ星に そっと 唱えてみたけれど
泣かないよ 届くだろう きれいな空に
会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がぱっと開く
行きたいよ 君のところへ 小さな手をにぎりしめて
泣きたいよ それはそれは きれいなそらだった
願いを 流れ星に そっと唱えてみたけれど
泣きたいよ 届かない想いを この空に...。
−プラネタリウム by Ai Otsuka−
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